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情欲の果てに

君は歪んでいる。
粘着質で、スケベだ。
四六時中いやらしいことを考えているし、普段全く女に縁のない生活の為、常時慢性的に極限的な欲求不満状態で、綺麗な女性がいれば何の遠慮もなく物欲しげな目で見てしまう。
どのみち見た目も不細工な君が女性から好かれることなどあり得ないのだから、そういういやらしい目で女性を見て、それを気持ち悪がられたとしても、君にとっては別に問題はない。
むしろ君は変態でマゾだから、女性から軽蔑の目で見られることは、悦びだ。
じろじろと視姦し、そのことに対して眉を顰められ、いっそ虫けらでも見るような目で見下されたい、そう君は常に思っている。

そういう君の態度は、職場でもあまり変わらない。
もちろん社会的な立ち位置などを考慮し、多少はオブラートに包んでいるが、根本的な部分ではやはり変態だ。
若い部下の女性は君にとって、マゾとしては憧れであると同時に、スケベとしては性欲の対象だ。
実際に手を出せばセクハラでクビになってしまう可能性が高いから、あくまでも脳内での陵辱と、時々誰もいない深夜の残業中にゴミ箱を漁る程度に止めているが、妄想はとどまることを知らない。
だから君は勤務中でも、部下の美しくて若い女性のその体を自由に舐め回すように、こっそりと盗み見る。
スカートに包まれた尻やストッキングの脚、ブラウス越しに膨らむバスト、君は脳内でその体を撫で回し、無遠慮にスカートの中へ顔を突っ込み、延々と舐め回す。
時にはマゾとしてその部下の女性を女王様に見立て、跪き、嘲笑され折檻されることも夢見る。
基本的に君は、どうせなら気持ち悪がられ、嫌がられることを望む。
理想的なシチュエーションとしては、暑い日の残業の時間にふたりきり、とかが良い。
誰もいない事務所で女性とふたりきりになり、その汗ばんだ体を徹底的に貪るのだ。
その時、女性からは露骨に嫌がられたい。
キモいとか言われて激しく抵抗され拒否されながら、しかしその体を執拗に触り舐めたいのだ。

しかし現実的に考えて、オフィスで部下の女性とそのような状況になるのは難しいし、そんなことを実行に移せば、君の人生は終わりだ。
それでも、場所がオフィスでなければ、まだなんとかなるかもしれない。
そういう風に君はこの頃よく夢想する。
たとえば、ミスをした部下の女性の非をネチネチと責め、職場の外へ連れ出してラブホテルなどに連れ込むのであれば、場合によっては可能かもしれない。
上司という立場を最大限に利用し、弱みに付け込み、「悪いようにはしないから」などと適当なことを言ってホテルへ行く。
これならば、そんなに夢物語でもないだろうと君は思うのだった。

そんなことを夢想していたある日、絶好のチャンスが到来した。
普段から目をつけていて、しょっちゅう自慰のネタにもしている部下の女性が仕事でミスをしたのだ。
彼女は女性にしては大柄で、胸も尻も大きく、しかも美人で、小柄で貧相なマゾの君にとっては、まさに理想的ともいえるスタイルだったが、そんな彼女の尻拭いを君がすることになって、どうにか無事に事態を収拾させた。
君はすべてが片付いたあと、申し訳なさそうに謝る部下の女性を優しく慰め、励まし、そして、その弱みに付け込むように飲みに誘った。
すると女性は一瞬躊躇したようだったが、仕事のミスをカバーしてもらったという負い目がある為か、君の誘いを受けた。

軽く飲んだあと、君は酔った振りをしながら軽い調子で女性を近くのホテルへ誘った。
当初、さすがに女性は抵抗した。
最初はやんわりと冗談めかした口調で拒否し、それでも君が諦めないと、少しだけ毅然とした態度を示して、しかし今後も仕事上の付き合いは続くので変な蟠りは残さないように気を配りつつ「もう帰らないと」と言って、なんとか回避しようとした。
しかし君は執拗に粘着質に女性の仕事上のミスをチラつかせ、ささやかな権力を行使して、最終的には体の良い脅迫のような形で結局女性をホテルの部屋へ連れ込んだ。

部屋に入ると、シャワーも使わせず、君はさっさと自分だけ全裸になると、女性に抱きついた。
そして、まだ服を着たままの彼女の体を撫で回しながら「ずっとこうしたいと思っていたんだ」と酔いしれたように呟き、ベッドに押し倒し、少しずつ女性の衣服を剥ぎ取っていきながら体を執拗に弄り、舐めた。
女性をうつ伏せにさせてスカートを大胆に捲り上げて露出した尻を撫で回しつつ揉み、パンティをずらして隙間から舌を差し込み尻の肉の谷間を舐めて更にその奥の蕾を吸い、さんざん堪能してから仰向けに促すと、太腿から足首まで何度も掌を往復させながら触って舐め、足の裏にも舌を這わせ、爪先を口に含んだ。
女性は君の行為のすべてを激しく嫌がり、「やめてください」と何度も言った。
しかし君は一向に耳を貸さず、自分の本能の赴くがままに、女性の体を貪った。

やがて衣服のほとんどを剥ぎ取り、彼女にとって最期の砦ともいうべき紫色の小さなパンティを脱がすと、君はそれを彼女の眼の前で広げ、おもむろにその匂いを嗅ぎ、「なんていやらしい匂いなんだ」と言いながら、クロッチの部分に付着していた沁みを舐め、吸った。
女性はその様子を見て「いやあ」と叫び、顔を掌で覆った。
君はそんな彼女をベッドに押さえ込み、パンティを頭に被ったまま、大きな胸を大胆に揉みしだいた。
そして柔らかい感触に陶酔しながら乳首を吸い、「ずっとこの乳首が吸いたかったんだ」と言いながら、彼女の体を強く抱きすくめた。
小柄な君が、女性にしては大柄な彼女に抱きつくと、それはまるで巨木に止まる昆虫みたいだったが、君は夢中になりながら彼女の体に溺れた。
乳を充分に吸った後、君は舌を肌に這わせながら下へ移動し、股間の草むらに顔を埋めると、尻の肉を抱え込みつつ、熱く柔らかい潤んだ秘裂にむしゃぶりついた。

しかし次の瞬間、ついに彼女が切れた。
突然「てめえ、いい加減にしろよ」と語気を荒げて怒鳴ると、女性はそれまでのなかば従順な態度をいきなり豹変させ、自分の上にのしかかっている君を蹴り飛ばした。
君は不意をつかれて後方へ吹き飛び、無様にベッドから転落して更に床に転がった。
そんな全裸の君を、彼女は追いかけてきて、更に蹴った。
元々M気のある君は、その彼女の豹変ぶりと蹴りに戸惑いながらタジタジになりつつ、思わず、その場で四つん這いのままフリーズした。
その体勢になった瞬間、君の中のMのスイッチが入ってしまった。
そんな君を見下ろして、女性は激しいビンタを炸裂させた。

「変態糞オヤジ、調子に乗ってんじゃねえぞ、こら」

女性は表情を消して冷徹な視線を君に注ぎつつそう言うと、君の髪を掴んで上体を起こさせ、ビンタを連続して叩き込んだ。
「土下座しろ、土下座」
女性が命じ、君は「はい」と素直に従った。
反抗しようなどとは全く考えなかった。
君は背筋を伸ばしてその場で正座し、床に両手をついて額を絨毯に擦り付けた。
その後頭部を女性は踏んだ。
君は「申し訳ございません申し訳ございません」と呪文のように言いながらただ踏まれ続け、同時にいっそうペニスを固く勃起させていた。
もう先ほどまでの威勢と調子の良さは微塵もなかった。
君は既に呆気なく一匹のマゾに墜落していた。
女性にひれ伏しながら、君は彼女の突然の変化、そしてその迫力に、気圧され、恐怖を感じていた。
自分よりかなり年下の女性に対して、君は年甲斐もなく、ビビっていたのだ。
そんな卑屈さを前面に押し出したマゾの君の顔に女性は遠慮なく唾を吐き、「キモオヤジ、おまえそんなにパンツが好きか? え? 変態」とビンタを張った。
君はマゾ性を全開にさせながら「はい、すいません、大好きです」と呟いた。
すると女性は君の頭に載っていたパンティを、そのまま顔を覆うようにずりおろし、クロッチの部分で君の鼻から口のあたりを塞ぐと、「だったらこのままシコシコしろよ」と嘲笑しながら言った。
君は濃密な女性の匂いに包まれ酔いしれながら「はい!」とこたえると、そのまま自慰を始めた。
君は、女性に髪を引っ張られて見下ろされながら膝で立ち、右手で勃起したペニスを握ると、恥も外聞もなく激しくしごいた。
そんな哀れな君に対して、女性は嫌悪感を隠そうとせず唇を歪めながら「最低だな、おまえ」と吐き捨て、淡々とビンタを張り続けた。
君は打たれた顔を左右に振りながらも必死にしごき続け、やがて射精した。
大量の精液が脈打つように飛んだ。

「こういうシチュエーションが好きなんだ?」
シャワーを終えて大きなバスタオルを体に巻いただけの彼女は笑いながらベットに座り、脚を組み、煙草を咥えた。
先ほどまでの厳しく冷たい表情は消え、リラックスした雰囲気だ。
床の絨毯の上で正座している君は、ライターを点火して彼女の煙草に火をつけると、そんな風に言われて強烈な気恥ずかしさに突き上げられたが、「はい…」と照れ笑いを浮かべながらこたえた。
君はまだ全裸で、ペニスを精液で汚したまま、プレイの余韻に浸っている。
小心者の君にとって、職場の女性に手を出すなんて夢のまた夢だから、時々このようにデリバリータイプのイメクラを利用して代金を支払って擬似的なプレイをし、そうしてストレスを発散するしか、精神をまともに保つ方法はないのだった。

すべてが終わった今、君は情欲の果てに佇みながら、充足感のようなものに包まれている。

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