聖風

圧倒的な尻のボリュームに君は息を飲んだ。
正座している君の顔のすぐ前、僅かに上方三十センチほどの距離に、パンティに包まれたその尻はある。
パンティは、白地に薄くて細いピンクの縞模様で、Tバックなど奇をてらったデザインではなく、尻の量感をむっちりと包み込むオーソドックスなものだ。
少しだけ首を前方へ伸ばして顔を近づければ、わざわざ体ごと進みでなくても、その豊かな双丘の谷間に鼻先から突っ伏して顔面を埋めることは可能だ。
しかし、許可もなくそんなことが許されるはずもない。
君はただその魅惑的な尻をすぐ目前に突きつけられて食い入るように凝視し、悶々とし続けるだけだ。

君のペニスは完全にそそり立っている。
しかし体は不自由だ。
手首と足首がロープで拘束された状態で正座しているため、少しでも小突かれて体を倒されると自力で元の体勢に戻ることが難しいくらい危ういバランスを保っている。

「変態マゾ豚の分際で一丁前にケツに顔を埋めて匂いを嗅ぎたいとか考えてんじゃねえだろうな」
女の子が上体だけを捻って振り向き、君を見下ろしながらわざと挑発的に尻を振って言う。
「なんだよそのチンポ」
女の子が君のペニスを見てせせら笑う。
「貧相なモンをギンギンにおっ勃てやがって」
「すみません……」
君は汗を噴き出しながら小声で言って俯く。
恥ずかしさで全身が真っ赤になる。

女の子は、下はパンティ一枚だが、上は体にぴたりと張りつくような紺色のTシャツを着ていて、脱ぐ気はさらさらない。
しかしその胸の膨らみには迫力があるし、パンティから伸びる太腿の張りや脚のラインは適度に肉感的で素晴らしい。
靴下や靴は穿いておらず、裸足だ。
爪には何も塗られていないが、足の指は一本一本が高価なキャンディのようで、息を飲むほどに魅力的だった。
視線を落とすと尻の代わりに足が目に入って、それはそれで君の理性を狂わせていく。

君は正座で身を固くしたまま、ずっと自分自身の中の煩悩と戦い続けている。
尻に顔を埋めたい。
できればパンティ越しに突っ伏した後、それを脱がせて直に顔を密着させたい。
下ろした下着は、まだ膝の辺りで引っかかっている状態で、クロッチ部に顔を押し付けて匂いを嗅ぎたい。
朝からずっと穿き続けられている下着は、さぞ素晴らしい状態になっていることだろう。
尻を包んでいる外側から見るだけでは、何もわからない。
もう少し顔を近づけて匂いが嗅げればいいが、それはまだ叶わない。
悶々とした思いがさらにペニスを猛々しく立ち上げていく。

「しっかし哀れな格好だよね」
女の子が君に侮蔑の視線を注ぎながら、尻とパンティの隙間に指差し入れてパチンと弾かせて苦笑する。
「ケツをガン見しながら必死にチンポおっ勃てちゃってさ」
「すみません」
「やっぱさ、ガン見しながらシコシコしてえの?」
「は、はい……そうですね、はい……」
君は女の子を見上げてこたえた。
本当ならその間近にある尻に顔を埋めたうえで自慰をしたかった。
なので、思いきって言ってみた。
「できれば、そのお尻さまに顔を埋めさせていただいて、お尻さまの弾力や温もりや香りを感じながらオナニーをしたいです」
すると女の子は爆笑した。
「なんだよ”お尻さま”って、まじキメえよ、おまえ」
「申し訳ございません……」
君は顔から火が出るくらいの恥ずかしさを憶え、真っ赤になりながら俯いた。
その羞恥心の爆発に、一層勃起は硬度を増していく。
それを見て、女の子は心底から呆れたように嘲笑する。
「まじありえねえくらい超変態のドMだな、なんで馬鹿にされてコケにされてんのにどんどんチンポが固くなってくんだよ、きめえんだよ」
いきなり女の子は勢いよく君の頬をビンタした。
それは君にとって予想外の展開だったので、君は不意をつかれた格好になり、そのまま横に倒れ込んでしまった。

「勝手に寝てんじゃねえよ」
女の子はおもむろに君の髪を掴むと、乱暴に君を引っ張り起こした。
そして君の顔を自らの尻に引き寄せ、押し付けた。
君はそうされて、さらに強く自らの意志で顔を尻の割れ目に密着させた。
顔全体がコットンの温かい生地の感触とともに豊かな量感に包まれた。
女の子はぐいぐいと尻を押し付け、その圧迫感のために呼吸が苦しくなったが、それでも君はその顔全体に伝わる尻の柔らかく豊かな量感に酔いしれながら、必死に布の匂いを吸い込む。
かわいい女の子の尻の谷間の香りに、君は陶酔する。
「ああ、憧れのお尻さま……このお尻さまが欲しかったんです……す、素晴らしいです……」
君はうっとりとなりながら尻に溺れつつ呟き、女の子はそんな君に呆れる。
「最低だな、おまえ」
無遠慮に軽蔑されて、マゾの君はさらに昂る。
切実に思い焦がれていたお尻の割れ目部分の布は芳ばしく濃密な香気を漂わせていた。
その噎せ返るような温かい芳香は、獣じみた匂いのようにすら感じさせた。
君はパンティ越しに鼻先をアヌスにあてがい、唇を膣のあたりに押し宛ながら、肉の感触と温かい香りを貪る。
手首と足首が拘束されたままで体の動きが著しく制限されているぶん、意識は先鋭化し、尻に独占されている。

と、次の瞬間、ぷすっという軽やかな音色が響くと同時に聖なる風が蕾の奥から吹き、君は悶絶する。
「あ、屁が出たわ」
屈託なく女の子が顎を上に向けて笑う。

その薫る風は、パンティの布一枚を介して蕾に密着させている君の鼻腔を瞬間最大風速で貫き、脳を直撃して、意識を輝く白でかき消した。

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カテゴリー:金の鎖、銀の鞭
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