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不自由の中の自由

一糸纏わぬ全裸の君は鏡の前で背筋を伸ばして起立している。
そんな直立不動の君の体に赤いロープが巻かれていく。
女王様は慣れた手際の良さでロープを手繰り、流れるように君の体を縛っていく。
絶妙な力加減でぐいぐいと締め上げられると、君は蕩けるような吐息を漏らし、ただでさえ既に勃起している性器を更にそそり立たせてしまう。

赤いロープによって君の体に、亀の甲羅のような柄が描かれていく。
君はその自分の様子を鏡で見ている。
壁一面が鏡になっていて、その壁と向き合うにして立っているので、顔を上げていれば嫌でも自分の醜い姿が眼に入ってくる。
当然全裸で、性器を勃起させていて、正視に耐えないが、俯いて視線を外せば直ちに叱責されるので、君は縛られながら自分と対峙している。
赤いロープは全身を縛り上げていく。
両手は背中へと回して若干捻り上げるような格好で手首を拘束され、脚もぴたりと閉じて揃えた状態で太腿や膝の下でがっちりと縛られて、しゃがむことすら出来なくなる。
陰嚢の下にもロープは回され、性器の部分を絞り上げて勃起を卑猥に強調する。

調教のためのこの部屋は全体的に穏やかで控えめな照明によって適度な仄暗さの中にある。
しかし君の体の周囲だけには強い光量のスポットライトが天井から落ちていて、君という存在を空間の中で際立たせている。
女王様が背後に立って君の体にロープを巻いていく。
肌が触れ、髪や体から漂う甘い女王様の香りに、君は硬直する。
時々、そんな君を挑発するように、女王様は爪の先で君の体を意味もなくそっと引っ掻く。
そして完全に拘束を終えると、女王様は君の背後にぴたりと体を寄せて立ち、長い髪の先を君の顔に触れさせながら、耳元で吐息を吹きかけ、囁く。

「哀れで醜いマゾ豚……ほらちゃんとよく見てご覧、この恥ずかしい格好……いい大人の男が縛られちゃって、しかも恥ずかしげもなく一所懸命チンポ立てちゃって……」

そう言って、女王様は限界まで反り返っている君のペニスを背後から軽く握り、二、三度スライドさせる。
その度に包茎のため余り気味の包皮がすっぽりと亀頭を被って隠す。
女王様は包皮の先端を摘み、皮で亀頭を完全に包み込んでみせ、そのまま引っ張り上げる。
そして鏡の中で君の瞳を覗き込み、言う。

「しかも包茎……恥ずかしい……」
「す、すみません」

君は屈辱感に震えながら呟き、俯く。
すると、いきなり後方から顎を掌で挟んで持ち上げられ、前方に回った女王様から激しく強烈なビンタを頬に浴びた。

「勝手に俯くな、皮被りのクソ豚!」

「も、申し訳ございません!」

一瞬にして態度を豹変させた女王様の迫力に、君は一気に緊張して汗を噴き出させた。
そして宙を泳ぐような落ち着かないオドオドした目で女王様を見上げ、更に何度も謝罪する。

「申し訳ごさいません申し訳ございません申し訳ございません」

本当なら跪いて額を床に擦り付けながら謝罪するべきだし、そうしたかったが、何せ緊縛は脚まで施されているため、君は膝を折ることが出来なかった。
なので君は立ったまま、精一杯の誠意を示すために必死に背筋を伸ばして姿勢を正した状態で許しを請うた。
しかし女王様は何も言わず、ただ蔑み冷えきった視線を君に注ぎ続ける。

背が高い女王様は、間近で対峙するとかなり迫力がある。
踵の高いブーツを履いているとはいえ、君よりも頭ひとつぶんくらい背が高く、強い視線で見下ろされると、何の矛盾もなく卑屈で萎縮した気分に突き落とされる。
もっとも、それはマゾの君にとって歓喜の瞬間だ。

女王様は君のすぐ目の前に立ち、左手で勃起したペニスを無造作に掴んで引っぱり上げながら、右手でビンタを張った。
続けざまに君の左の頬にビンタが炸裂し、たちまち赤く染まる。
その間、女王様は冷徹な視線を君の瞳に注ぎ続けていて、君はひ弱な草食動物のような怯えきった目でその視線を恐る恐る受け止めている。
しかし、女王様の左手の中でペニスは完全に屹立している。
やがて女王様はビンタを数発浴びせて止めると、君の顔に唾を吐きかけた。
何度も何度も吐きかけ、君の顔面は唾塗れになっていく。
温かく甘い感触が君の顔面の皮膚の上を流れ落ちていく。
女王様が君の髪を掴み、膝で腹部を蹴る。

「豚の分際で調子に乗るな!」
「はい! 申し訳ございません!」

君は若干体を折りつつもなんとか立ち続け、教師に叱られた小学生のように返事をした。

「おまえみたいな破廉恥なマゾ豚はクズの中のクズなんだよ」

突き放すように女王様は言い、勢いよく君を蹴っ飛ばした。
両足を閉じた状態で立っている君は、その一発で簡単に体のバランスを崩し、床に倒れた。
手も背中で縛られているので、君は咄嗟に頭や顔面を庇うように体を捻りつつ肩から床に突っ伏した。
そして、そのまま横向きになって少しだけ背中を丸める。
しかし、全身をかなりきつく縛られているので、ほとんど体の自由は利かない。
女王様はそんな君を平然と見下ろし、その体を転がすようにブーツの底で君の肩をぐいっと押した。
君は仰向けになり、視界を天井が占める。
その顔に女王様は唾を吐き、剥き出しになっている君のペニスを踏みつけながら言う。

「こんなに貧相なチンポおっ勃てて、オナニーしたかったらしろよ。ただ、その格好で、どうやるのかは知らないけど」

フンと鼻で笑い、女王様はまるで地面に落とした煙草を踏み消すように、君のペニスをブーツの裏の爪先でぐりぐりと圧した。
そうされながらも、君はオナニーの許可に礼を述べる。

「オナニーのご許可、ありがとうごさいます!」

「そんなにオナニーがしたいのか」
君の体にペッペっと唾を吐きながら、女王様はブーツの甲で君の陰嚢を蹴った。
「申し訳ございません、したいです、オナニーをしたいです」
君は唾を浴びながら悶々として言う。
このまま激しくペニスを擦り上げたかったが、両手は背中で縛られたままだ。

全身を縛られたまるで芋虫のような状態では、当然手は使えない。
両手は背中に回して手首で括られているし、脚もぴたりと閉じられて、案山子のような格好だ。
従って、それでも自慰をしたかったら、多少の発想の転換が必要だった。
だから君は苦肉の策で床にうつぶせになると、その不自由な体勢で性器を床に擦りつけ始めた。
まるでゴキブリホイホイに引っかかった尺取り虫のように君はその場で腰をヘコヘコさせながら勃起した性器を床に押しつけ、擦る。
その無様で必死な姿を女王様は呆れた眼で見下ろしながら、爆笑する。
「そこまでして出したいか」
そう嘲笑されるが、その程度の罵倒ではもう君の破廉恥な腰の動きは止まらない。
君は「すみませんすみません」と呟きながら右の頬を床に押し付け、陶然と腰を動かし続ける。
そんな君の左の頬を女王様はブーツの底で踏む。
「ほらほら、しっかり床とセックスしろ、豚」
「はい」
君は頬を踏まれて顔を無様に歪ませたままこたえ、必死に腰を動かす。

身悶えるように動き続ける君の体によって、流石に少しずつ緊縛が弛んでいく。
君は今、不自由さの中で自由への翼を大きく広げ、華々しく飛翔しようとしている。

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