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キャンドル・イン・ザ・サイレンス

聖なる夜。
風はないが、痺れるように寒い夜だ。
雑木林の中にぽつんと建つその家の辺りは、完全な闇と静寂に包まれている。

家の前に設えられた広いウッドデッキに、君は今、ひとりで立っている。
建物内に明かりは灯っているが、デッキは周囲の雑木林の闇に溶け込むように暗い。
そして、寒い。
全裸の君は震え上がっている。
もちろん、ペニスも完全に縮み上がっていて、仮性包茎のそれは、亀頭をすっぽりと包皮が隠している。
両手だけは自由だが、体には赤いロープによって亀甲縛りが施されていて、拘束は揃えた脚の膝の下にまで及んでいる。
そのため、足の動きは制限されていて、歩行は不可能だ。
建物からこのウッドデッキの中程まで、君はぴょんぴょんと飛び跳ねるようにして移動してきた。

君は寒いデッキから建物を見る。
居間に通じるガラス戸に弾かれたカーテン越しに、クリスマスツリーのシルエットが浮かんでいる。
瞬く電飾が、赤や青の光を滲ませている。
温かそうな暖炉の火もちらちらと揺れている。
しかし、そのどれもが君からは果てしなく遠い。
遠いというより、君にとっては別の地平の景色で、手を伸ばしても絶対に届かないし、近づこうとしても、決して辿り着くことはできない。

居間のガラス戸が開き、飼い主の女性がサンダルを突っかけて出てきた。
裸の君とは対照的に、温かい格好をしている。
ざっくりとしたハイネックのニットの上に革のブルゾンを羽織り、ウールのパンタロンを穿いている。
その手には、赤い蝋燭がある。
太くて、大きな蝋燭だ。
それを両手に一本ずつ、二本、持っている。

女性は君の傍らまで来ると、ひとまず右手に持っていた蝋燭を床に置いた。
そしていきなり君にビンタをした。
寒い空気の中で放たれたビンタは、君の頬に炸裂した瞬間、痛みというよりは熱を発生させた。
君は歯を食いしばってその衝撃を堪えた。
女性が冷ややかな眼で君を見下ろしながら、膝でペニスを軽く蹴って、訊く。
「わたしの前なのに、なんでチンポ、萎えてるの?」
「も、申し訳ございません」
そうは言ったものの、これだけ寒くては、さすがの君でもそうそう勃起はしない。
しないというより、できないのだ。
「勃たせないの?」
女性が冷めた口調で詰問し、君は「失礼致します」と言ってから、ペニスを握り、しごき始めた。
すると、どうにかじきに勃起したが、マックスまでは到達せず、亀頭は包皮の中に没したままだった。

女性はそんな不甲斐ない君に苛立つように唇の端を歪め、ポケットからライターを取り出すと、蝋燭に火をつけた。
そしておもむろにペニスの先を指で摘んで引っぱる。
すると現金なもので、君のペニスは単純に反り返った。
女性はそのまま君の皮を剥くと、亀頭に唾を垂らしてから、蝋燭の火を近づけた。
ただでさえ敏感な亀頭に、君は熱を感じた。
と、次の瞬間、熱い蝋がぽとりと垂れて亀頭に落下した。
「うぎゃあ」
まるで針で刺されたようなその痛みに、君は飛び跳ねた。
文字通り、君はその場で飛び上がってしまった。
「おとなしくしなさい」
女性は君のペニスを左手で摘んだまま言い、ぐいっと引っ張ると、今度は蝋燭の火で陰毛をチリチリと焼いた。
毛が焦げる微かな匂いが、夜の中に流れる。
女性は何の遠慮もなく、どんどんと毛を焼き、おおかたの毛先が燃えて丸まると、またペニスに唾を吐いて蝋を垂らした。

それから女性は君を仰向けに寝かせた。
そして二本目の蝋燭にも火を灯すと、両手を使って君の体に蝋を垂らしていった。
熱い蝋が落下する度に、君は「あん」とはしたない声を漏らしながら、ぴくんぴくんと体を弾ませた。
女性は君の胸から腹までを赤い蝋で彩った後、ペニスにも垂らして赤く染めた。
蝋は熱くて痛く辛かったが、これだけ冷えた空気の中だと、有り難さすら感じた。

やがて女性は蝋燭をふたつとも床に置いた。
そして君の顔を跨ぐと、無造作にウールのパンタロンを下ろし、黒いレースのパンティも下ろして、しゃがんだ。
君の目の前の上空、数十センチの一に唐突に女性の股間が迫り、息を飲む。
魅惑的な陰毛の茂みの奥に、ぬらりと艶めくピンク色の亀裂が開いている。
その艶かしい造形は、神の領域だ。

「飲みなさい」
女性は君の顔を覗き込んでそう言い、君が「はい! ありがとうございます!」とこたえて大きく口を開くて、その口の中めがけて放尿を始めた。
金色の温かい軌跡が君の口腔内に注ぎ込まれる。
君は命じられた通り、必死に口を開き、飲み込む。
当然咽せそうになったが堪えて、ごくりごくりと喉を開きつつ飲み込んでいく。

いったん女性は放尿を止めた。
そして屈んでいた腰を伸ばすと、君の体の傍らに立ち、「起きなさい」と命じた。
「はい」
君は上半身を起こした。
このまま立ち上がるのかと思い膝を立てかけると、「正座」と女性は冷淡に言った。
「はい」
君は正座をした。
すると女性は、まだ足首の辺りで引っ掛かっていたウールのパンタロンとパンティをもどかしげに脱ぎ捨て、君の左の肩に右足を載せると、今度は頭の上から放尿を再開した。
黄金色に輝きながら亀裂から迸り出る芳醇な聖水は、山深い渓谷の岩肌から勢いよく湧出する清廉な伏流水を思わせる。
温かい尿が君の頭のてっぺんから注がれ、髪を濡らし、顔を流れて、蝋で赤く彩られた体を滑り落ちていく。
君は顎を上へ向け、うっとりとなりながら聖水を顔で受け、口を開いて飲む。
聖水が全身を浸していき、仄かな湯気が立ち昇る。
君の体から蝋が剥がれて流れ落ちていく。
冷気に支配された夜の中で、君は聖水の温もりを感じながら、至福に包まれていた。
君の周りに聖水の溜まりができて、その温かい泉の中で君は夢見心地だった。
しかし、その温もりも長くは続かなかった。
そのうちに放尿が終わり、聖水が涸れると、浴びている時は温かかった体がたちまち冷めていき、むしろいっそう前にも増して寒くなった。
なまじか体が濡れてしまったせいで、冷気がいちだんと厳しくなった。
君の体は自分の意思とは無関係にガタガタと震えだした。

そんな君の前で女性は再び蝋燭に火をつけた。
そして君に命じる。
「もう一度、仰向けに寝なさい」
「は、はい」
震えながら君はこたえ、横たわった。
「手を広げて上に向けて」
「はい」
君が寝たまま手を広げて掌を上に向けると、女性はその両手にそれぞれ蝋燭を置いた。
「落とすんじゃないわよ」
女性はそう言ってから、君の顔を跨いだ。
そしてゆっくりと腰を落とし、今度は君の顔面に座った。
柔らかい尻の肉が君の顔を覆う。
ぴたりと密着し、君の呼吸は奪われる。
鼻先にアヌスが当たり、口許を性器が塞ぐ。
尻の肉の谷間に籠る饐えたような豊潤な香りが君の鼻孔を貫く。
唇を撫でる聖水の雫に濡れた陰毛はほろ苦い。
性器は熱く、ぬるぬるとしている。
君は呼吸困難に身悶えつつも舌をその亀裂の奥へと果敢に差し込んだ。
捩じ込み、尖らせ、壁を擦るように動かす。
蜜が溢れて亀裂が溶け出した。
君は舌だけではなく唇も駆使して亀裂全体に吸い付き、襞や肉や蜜を啜る。
女性が尻で君の顔を圧するように全体重をかける。
君はもうまったく息ができない。
それでも女性の股間を貪る。

静寂の中、キャンドルの光だけが揺れている。
君は聖なる夜に、愛おしい肉に押し潰されて、息苦しい夢を見る。

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