ホーム > 金の鎖、銀の鞭 > アブソリュート・サブミッション

アブソリュート・サブミッション

変態マゾ奴隷である君には、常に「服従する」という選択肢しか存在しない。
美しき支配者である飼い主の女性に対する「絶対的な服従」、それこそが、君の生きる意味だ。
否、君の場合、飼い主の女性の慈悲で生きることが許されているだけだから、「絶対的服従」は、君が生かされている意味だ、といったほうが正しいだろう。
たとえ君が「生きたい」と切に願っても、飼い主の女性がそれを許さなかったら、君は生きていかれない。
君に対する生殺与奪の権利は全権的に飼い主の女性が掌握している。

君は、「したい」ことを「されたい」と願い、「する」のではなく「させられる」ことで充たされる。
屈辱的な扱いを受け、見下され、常に自らを下に置き、跪いて支配者を見上げるとき、歓びに包まれる。
『奴隷』という言葉を聞くだけで、その響きに陶酔してしまう。
しかし君のマゾとしての歓びは、甚だエゴイスティックだ。
「されたくない」ことを「させられて」も喜べてこそ、本物のマゾだろう。
だから君は決して本物のマゾではない。
まだまだまったく未熟だ。
この先、果たして君が本物のマゾヒストとして資質を開花させ、飛躍できるかどうか、それは君自身にもわからない。

君は現在、畳三枚分ほどの広さの部屋で暮らしている。
正確にいえば、暮らしているのではない。
飼われている。
君は美しい女性にその部屋で飼育されている。
飼育されている身だから、もちろん服など着ておらず、全裸だ。
もっとも、そのスペースは、厳密には部屋とはいえないかもしれない。
そこは所謂「監房」だ。
廊下に面した壁は全面に鉄格子が嵌められていて、その反対側の壁に明かり取りの小さな窓がある。
トイレは部屋の隅にあるが、洋式の便器がぽつんと設置されているだけで、パーテーションで仕切られているわけではないから、廊下から丸見えだ。
床はフローリングで、天井には太い梁が渡してあって、簡単に君を吊ることが出来る。
調度品は粗末なベッドと、飼い主の女性が座るための椅子があるだけだ。
その椅子に君が座ることは許されていない。
餌は一日に二回、トレイに載ったボウルで与えられ、床で食べるから、机は必要ない。
そして室内には、壁や天井に三台のカメラが埋め込まれていて、君の生態は四六時中観察されている。
カメラに死角はなく、部屋のすべてをカバーしている。
しかも、その映像は飼い主が見るだけでなく、インターネットで全世界に配信されていて、二十四時間いつでも誰でも視聴可能だ。
つまり君は常に誰かに見られているというわけだ。
食事や睡眠やトイレの光景だけでなく、当然自慰だって観察されている。
もちろん調教や叱責の場面もすべて見られている。
君の生活に、プライバシーという概念はない。
要するに、動物園の檻に設置されたライブカメラのようなものだから、顔にも性器にもモザイクは掛けられていない。
すべて剥き出しだ。
ちなみに、家畜同然の暮らしをしている君に名前はないが、君の胸から腹にかけての肌には、油性のマジックで大きく本名がフルネームで書かれている。
つまり君は飼育されている変態マゾとして、世界に向けて名前も顔も晒しているわけだ。

君は奴隷として最低でも一日に一回は必ず飼い主の女性から調教を受ける。
調教のために造られた専用の部屋で行われる際は、女性は顔を隠さないが、君の房で行われる場合は、女性はベネチアのカーニバルで使用するような仮面を装着する。
当たり前だろう、君の部屋の中は常に全世界に向けて公開されているのだ。
そんな場所で女性が顔を晒すわけがない。
無料で視聴している人たちに美しい顔を見せるなどというサービスをする義務はない。
尤も女性が君の房を訪れる際は、三台のカメラのうち二台は停止していて、壁のカメラが一台稼働しているだけとなる。
だから部屋の中には死角が出来、女性は基本的にカメラには映らないその位置で君と接触する。
それでも多少はカメラに映り込むことはあるため、一応マスクをつけているのだ。
むろん、君は必ずカメラに映る位置にいなければならない。

しかし基本的に君の一日の殆どは、作務で占められている。
四六時中女性から責められているわけではない。
女性の身の回りの世話をしたり、料理、掃除、洗濯、庭の手入れ、洗車、と何でもやる。
ただし買い物だけは、行かない。
なぜならば、君が家から出ることは許可されていないからだ。
だからかなり忙しく、自由時間はない。
せいぜい寝ている時くらいだ。
とはいえ寝ていても、女性に呼ばれ何かを命じられたら、いつでも直ちに従わなければならない。
夜中の二時でも朝の五時でも時間なんて関係ない。
尤も君の立場からしたら、それは当然のことだろう。
君は飼われている身なのだ。
そんな風に家中を裸で動き回るわけだから、君は全身の毛を剃っている。
髪や股間の陰毛だけでなく、腕や足や腋など、全部だ。
家の中に君の毛が落ちていては汚い、それが理由だった。

コツコツと靴音が響いて、君は俄に緊張した。
それまで床で足を崩し寛いでいた君は即座にその足音に反応し、室内中央で正座をする。
やがて鉄格子の外に飼い主の女性が現れた。
黒革のボンデージ姿で、顔の上半分を隠す白い仮面をつけていて、唇には真っ赤な口紅がひかれている。
その手には乗馬鞭が握られている。
女性が鉄製の格子の扉を開けて室内に入ってきた。
君は床に額を付けてひれ伏す。
「ようこそおいで下さいました、ありがとうございます」
女性は無言ままその君の後頭部をブーツの底で踏んだ。
そしてその足がやがて退けられると、君はゆっくりと頭を起こした。
ブーツで完結する長く肉感的な脚が艶かしい。
レザーの小さなショーツに包まれた下半身の張りも素晴らしい。
君は正座をしたまま、痴呆のように女性を見上げる。
当然、既に性器は勃起している。

「椅子」
女性が腕組みをして顎をしゃくり、君に命じた。
「はい、ただ今」
君は弾かれたように立ち上がると、部屋の隅から椅子を持ってきて、カメラの死角になる位置に置いた。
女性が房を訪れる際に稼働しているカメラはわかっているから、どこが死角になるか君は把握している。
女性が椅子に座り、脚を組む。
君はその足許で「失礼致します」と断ってから正座をした。

「顔」
女性が言い、君は「はい」と答えて、腰を浮かせ首を前へ伸ばした。
すると次の瞬間、頬にビンタが炸裂した。
熱い痛みが顔面に奔り、君は歯を食いしばる。
女性は無表情のまま、続けざまに往復ビンタを張った。
君は両頬を連続して張り飛ばされながら、右へ左へと顔を向けた。
みるみるうちに頬が熱を帯びて、まるで熟したリンゴのように赤く染まった。

やがて女性はビンタを止めると、手を頭の後ろで組みなさい、と命じておいてから、今度はブーツの甲で君の陰嚢を下から勢いよく蹴り上げた。
「うぎゃあー」
君は絶叫し、思わず前へつんのめって蹲った。
「誰が勝手に休んでいいって言ったの!」
苛立たしげに女性は吐き捨て、丸めている君の背中を乗馬鞭で数回激しく打ち据えた後、君の後頭部をブーツの底でガンガンと踏んだ。
「申し訳ございません申し訳ございません」
君は額を床に擦り付けて謝罪の言葉を述べ、体を丸めた。
「おまえは」
女性は君の剃り上げられた頭を、まるでUFOキャッチャーのクレーンがぬいぐるみを捉えるように、むんずと掴んで顔を引き起こすと、唾を吐きかけ、真正面から君の眼を睨みつけた。
「ほんとに役立たずな豚だな」
「申し訳ございません」
君は強い女性の視線に恐怖を覚え、心底から震え上がりながら、必死に謝った。
「豚なら豚らしく鳴いてみろ」
「ブーブー」
君は頭を掴まれて上へ若干引っ張られたまま、豚の泣きまねをした。
女性はそんな君を冷ややかな眼で見下ろし、唇を歪めて侮蔑した。
「立て」
掴んだ頭を引っ張って君を立たせると、女性はそのまま引き摺るようにカメラの前へと連れていった。
そして、カメラのレンズに君を突きつけ、言った。
「カメラに向かって大きな声で、『ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です』と十回言いなさい」
「はい」
君は返事をした後、髪を掴まれたまま、まるで高らかに宣言するように、なかば叫んだ。

「ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です! ぼくは世界で最も醜い変態マゾ豚奴隷です!」

君が言い終えると、女性はおもむろにレザーのショーツを脱ぎ、それを君の顔に覆面のように被せた。
そして椅子に座り脚を組み、君に命じる。
「パンツを被ったままカメラの前でシコって出しなさい、思いっきり淫らな姿でね」
「はい!」
君はパンティを頭に被ったままの格好でカメラの真正面へ移動し、膝をついて立つと、勃起したペニスを突き出した。
そして左手で乳首を抓りながら、右手でペニスを擦った。
ショーツに籠る官能の香りに酔いしれ、乳首とペニスの快感に激しく身を捩る。
殊更大きな声で「はあはあはあはあ」と激しく喘ぐ。
こんな惨めな姿がモザイクも掛けられずに世界に向かって中継されているかと思うと、君は途轍もなく恥ずかしかった。
しかも胸には大きく本名がマジックで書かれているのだ。
君を知る人がこの姿を見れば、身元はたちまち判明してしまうだろう。
しかし、女性に命令されて従順に、破廉恥極まりない行動を晒すその恥ずかしさすら、君にとっては快感だった。
どのみちもうまともな人間の生活には戻れないし、戻らないから、他人に知られようが知られまいが関係ない。
君は女性の奴隷として、ただひたすらに畜生道を邁進していくしかない。
他に君が生を繋ぐ選択肢は存在しない。
悲観的にそう思うのではない。
むしろ君は嬉しい。
美しい女性に支配され、その圧倒的な存在感に精神的にも肉体的にも叩きのめされてひれ伏す、絶対的な服従の歓びは、何物にも替え難い。
崇高な体験だ。

ペニスが熱く脈打つ。

やがて君は全世界に向かって射精した。

広告
カテゴリー:金の鎖、銀の鞭
  1. まだコメントはありません。
  1. No trackbacks yet.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。